NEW聴力回復後も残る耳鳴り・耳づまりの改善
症状

右耳の耳鳴りと耳づまりを主訴に来院。一ヶ月半前の帰宅時に耳づまり感を自覚し、翌日には低音域の聴力低下を伴っていた。その後、聴力は回復したものの、耳鳴りと耳づまりの症状が継続。特に朝方と就寝時に症状が顕著であり、医療機関にて突発性難聴の疑いと診断されている。耳の症状によるストレスを感じており、日常生活に支障をきたしていた。
-
来院者
女性
20 代
-
期間
2024年10月 ~ 2024年12月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
10回
施術と経過
初診時、肩周りに緊張が認められた。手足のツボへの鍼施術と、肩周りの緊張緩和による耳周辺の血流改善を目的とした施術を実施。初回施術中から耳周辺の温かさを感じ、施術後一日は耳づまり感が軽減。その後5回目までは症状の改善と再発を繰り返していたが、呼吸へのアプローチを加えたところ劇的な改善が見られた。朝の耳鳴りが止まり、耳づまり感も軽減。9回目の施術では、それまで問題となっていたエレベーター使用時の耳づまり感も消失した。
使用したツボ
まとめ
突発性難聴の疑いによる耳鳴りと耳づまりに対し、手足のツボへの鍼施術と肩周りの緊張緩和に加え、呼吸へのアプローチを組み合わせることで著明な改善が得られた。特に呼吸へのアプローチを追加した5回目以降で大きな転機となり、症状の改善が顕著となった。10回の施術を通じて、朝の耳鳴りや日常生活での耳づまり感が改善し、症例者のQOLの向上につながった。本症例から、耳鳴りや耳づまりに対する施術において、局所への施術だけでなく、呼吸機能へのアプローチを組み合わせることの有効性が示唆された。