NEW朝の起床困難と全身疲労を伴う不眠症状
症状

1年前から不眠症とうつ病の疑いで通院し、投薬治療を受けていた40代の方。3週間前から症状が再燃し、寝つきが悪く、服薬すると朝の起床が困難になるという状態が続いていた。毎日同様の症状が出現し、仕事への遅刻が増え、休日は横になって過ごすことが多く、日常生活に支障をきたしていた。また、全身の疲労感と体の重さを伴い、仕事への集中力も低下していた。
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来院者
男性
40 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年6月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
初診時の所見では、顎関節部の緊張と噛み締めの習慣が確認された。手のツボと骨盤部のツボを中心に施術を行い、初回施術後は顎の緊張と圧痛が改善した。継続的な施術では、顎の緊張緩和と疲労感の軽減に焦点を当て、6回の施術を実施した。施術間隔を徐々に延ばしていく過程で一時的な症状の再燃がみられたが、自己回復力の向上を目的とした調整により、最終的に不調を感じる日がなくなっていった。
使用したツボ
まとめ
不眠症とうつ病の疑いによる症状に対し、顎関節部の緊張緩和と全身の疲労回復に着目した施術アプローチを行った。手のツボと骨盤部のツボを用いた施術により、睡眠の質が改善し、朝の体調不良も軽減した。施術間隔の調整を通じて自己回復力を高めることで、持続的な症状改善につながった。本症例では、西洋医学的治療と併用しながら、東洋医学的アプローチによって生活の質の向上が図れたことが示唆された。