NEWラムゼイハント症候群による顔面神経麻痺
症状

耳の痛みを感じ病院へ受診。帯状疱疹ウイルス感染と診断され、顔面の麻痺が出現。ステロイドなど投薬治療を受け、一週間入院しラムゼイハント症候群と診断された。
退院後、右顔面部の弛緩性の麻痺の為顔面部を動かすことが出来ず、発症後2~3週間後より鍼施術を開始した。
閉眼不能、額が持ち上がらない、頬の下垂、飲食困難等、一般的な顔面神経麻痺の症状を訴えた。
-
来院者
男性
20 代
-
期間
2024年10月 ~ 2025年3月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
11回~15回
施術と経過
頚肩部、乳突筋部の筋緊張緩和を目的に頭部、背部、手足に施術を行った。1、2か月目はさほどの変化はみられなかったが、3か月目より漸次筋部の収縮みられた。
4~6か月目 徐々に筋部の収縮強くなった。同時に頬部のこわばり等が出現みられたため手部のツボを加えた。
静止時の表情にはほぼ左右差はなく、閉眼可能、頬部・おでこの筋の収縮力は若干入れにくい程まで回復みられた。
柳原法など数的評価は行えなかったが、患者自身の体感的に9割ほど回復みられた為施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
発症後比較的早期に施術を始められたことが回復に繋がっていると考えます。時間のかかる施術であり、後遺症の残りやすい症状ですので、都度患者様との意思疎通が大事な症状であると考え施術を行いました。
担当スタッフ
神永輝彦