NEW「起床時のぎっくり腰による持続的な腰痛と仕事復帰」
症状

起床時のぎっくり腰をきっかけに、左右の腰部に強い痛みが出現した40代の会社員である。発症から2週間が経過し、最初の1週間で若干の改善は見られたものの、右の骨盤周辺に持続的な痛みが残存していた。座位での痛みに加え、前屈や後屈時に疼痛が増強し、夜間の睡眠にも支障をきたしていた。整形外科での診察では特に異常所見は認められなかったが、整骨院や整体での治療では十分な改善が得られなかった。歩行を伴う仕事のため、勤務時間の短縮や一時的な休職を余儀なくされていた。
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来院者
男性
40 代
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期間
2025年3月 ~ 2025年3月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
初診時、座位での疼痛と前後屈時の痛みの増強が確認された。直接的な腰部への刺激は避け、手足のツボを中心とした施術を実施した。初回施術後、持続的な痛みが軽減し、前屈時にわずかな痛みは残るものの、動作に伴い徐々に改善が見られた。2回目の施術では、骨盤の動きを詳細に評価した上で、初回と同様の手足のツボへの施術を行った結果、さらなる改善が得られた。
使用したツボ
まとめ
急性発症の腰痛に対し、腰部への直接的な刺激を避け、手足のツボを用いた施術アプローチを選択したことで、早期の症状改善につながった。2回の施術で起床時の痛みが消失し、仕事への完全復帰が可能となった。本症例では、急性期の腰痛に対して遠隔部位からのアプローチが有効であることが示唆された。
担当スタッフ
藤枝 聖也