NEW「歩行時に生じる足裏内側の痛み
症状
2日前から左足裏内側(内側アーチ部)に歩行時の痛みが出現した。立位での痛みは認められないものの、パンプスを履いて仕事に行く際や、スニーカーでの歩行時、さらには素足での歩行時にも痛みを感じることがあった。整形外科を受診し、原因不明との診断で風痛の可能性を考慮して血液検査を実施している。腫脹や発赤、熱感などの炎症所見は認められなかったが、足関節背屈時に健側と比較して患側に制限がみられ、母趾背屈時にも痛みが確認された。また、底屈時に抵抗を加えると疼痛が誘発された。
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来院者
女性
30 代
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期間
2024年11月 ~ 2024年12月
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頻度
月3回程度
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通院回数
2回
施術と経過
下腿内側と腓骨周辺のツボに鍼をした。施術後は動作時痛と抵抗時の疼痛が消失し、院内での歩行時にも痛みなく歩行可能となった。2週間後の来院時には、初回施術後から痛みを感じることなく生活できていることが確認された。
使用したツボ
まとめ
歩行時の足底部痛に対して、下腿部のツボを用いた施術が有効であった症例である。足関節の可動域制限を伴う足底部痛に対して、原因となる筋緊張の緩和を目的とした施術アプローチが症状の改善に寄与したと考えられる。初回施術で症状が改善し、その後の再発も認められなかったことから、適切な施術部位の選択と施術強度の調整が重要であることが示唆された。