まぶたと口角のピクピク
症状
1〜2年前から右目のまぶたと口角の筋肉にピクピクする症状が出現し、数ヶ月前から頻繁になった。症状の程度は日によって変動があり、日内でも変化が見られた。内科で「抑肝散」を処方され、一時的に症状は改善したものの再び出現した。右の頚部に強いコリ感があり、耳鳴りも伴っていた。頻繁な症状により精神的なストレスを感じていた。
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来院者
女性
60 代
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期間
2020年10月 ~ 2020年11月
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頻度
週2~3回
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通院回数
7回
施術と経過
初診時、右の頚部に強いコリが認められた。右手のツボに施術を行ったところ、症状のレベルが10から3まで改善した。2回目の施術後には症状レベルが1.5まで低下し、3回目終了時には0.5まで改善した。同様の施術を継続し、6回目終了時点でも症状レベル0.5を維持できており、ほぼ症状が消失した状態となった。施術期間中、新たな症状の出現は見られなかった。
使用したツボ
まとめ
本症例は、右目のまぶたと口角の不随意運動に対して、右手のツボへの施術で著明な改善が得られた。特筆すべきは、1つのツボのみで症状がほぼ消失したことである。初回から症状の大幅な改善が見られ、その後の継続的な施術により、さらなる改善が得られた。計7回の施術で症状レベルが10から0.5まで改善し、良好な状態を維持できている。頚部のコリを伴う顔面の不随意運動に対して、末梢部位への鍼施術が有効である可能性が示唆された。