NEW首の動きで悪化する後頭部の神経痛
症状
仕事中のストレスが原因と思われる右後頭部の神経痛を主訴として来院した。発症は5日前からで、首の動きや歩行開始時にズキッとした痛みが出現する状態であった。痛みにより仕事への集中力が低下し、日常生活に支障をきたしていた。医療機関での受診歴はなく、後頭部痛以外の随伴症状は認められなかった。
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来院者
女性
30 代
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期間
2023年6月 ~ 2023年6月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見として後頭下筋群の緊張が顕著であった。施術では背部、手部、足部のツボに鍼をし、後頭下筋群へのアプローチを行った。施術直後から症状は劇的に改善し、一回の施術で症状は完全に消失した。再発や新たな症状の出現は認められなかったため、治療は初回で終了となった。
使用したツボ
まとめ
本症例は、ストレスが誘因と考えられる後頭部神経痛に対して、全身の調整と局所への施術を組み合わせたアプローチが著効を示した例である。後頭下筋群の緊張に着目し、的確な施術部位の選択を行ったことが、早期の症状改善につながったと考えられる。特に背部や手足のツボへの施術が、全身の緊張緩和と局所の症状改善に効果的であった。今後同様の症例に対しても、全身状態を考慮した包括的なアプローチが有効であることが示唆された。