お腹にひきつるような痛みがある腰痛
症状
3〜4ヶ月前から腰部に痛み。同時に腹部にもつるような痛みを感じる。
病院で整形疾患や内蔵疾患の検査をするも特に異常が見当たらない。
月日が経過しても痛みが一向に良くならず、対処法を見つけることができないために当院に来院。
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来院者
男性
40 代
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期間
2023年3月 ~ 2023年4月
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頻度
週2~3回
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通院回数
6回
施術と経過
初診
仰臥位からの起き上がりや寝返りのときに特に痛みを感じるとのこと。
痛みが強く出る部位は腰部だったり、腹部だったりと特定ができない。
うつぶせになるとお腹が苦しい。
そこで、まずはお腹の状態を診てみると、全体的に冷えと張りが目立っていた。
特に臍の下あたりの部位に顕著な冷えと、季肋部あたりの張りが目立っていた。
その部位と腰のつながりを考え、手や足、臀部に鍼を行った。
お腹の冷えと張りが良くなっており起き上がりも楽になったため、初回の施術は終了とした。
2診目
腹部の痛みが落ち着き、腰部の鈍く痛みが出る部位がはっきりしてきた。
腹臥位でもお腹のつっぱりを感じることが少なくなっていた。
3診目
起き上がりの痛みはだいぶ気にならなくなったが、寝返りの痛みは変わらず。
いつものアプローチに加え、肩に鍼を行う。
4診目
どんどん身体が軽くなっており、寝返りでの痛みも改善してきた。
座位姿勢が続いてからの立ち上がりでお腹が伸びない。
5診目
腹部、腰部ともにかなり良くなっている。
腰部の重だるさのみ残っているが、日常生活には支障がない。
6診目
前回から、3週間経過したが、腰部の調子は良好。
使用したツボ
まとめ
その都度痛みが出る部位が異なるため、総合的な視点を大切した。うつ伏せで苦しいことがヒントになり腹部に作用するツボを積極的に用いた。このように腰と腹が関係している場合がある。
担当スタッフ
石井佑