テニスのプレー中に発症したふくらはぎの肉離れ
症状
2日前、テニスをしている時に「パンッ」と風船がはじけたような音がして、左のふくらはぎに違和感が生じた。すぐにプレーを中断し、整形外科を受診した。検査の結果「肉離れ」と診断され、アイシングと電気治療を受けた。
安静時は痛みなし。立った時にふくらはぎのつっぱり感が強く、左の踵をつくことが出来ない。そのために股関節と膝関節を軽く曲げた状態になっている。現在仕事(立ち仕事)は休んでいるが、繁忙期なので2日後には出勤しなければならない。このままでは厳しいと思っていたところ、以前同じ肉離れで施術を受けたことがある友人に、当治療室を紹介されて来室した。
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来院者
女性
50 代
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期間
2018年12月 ~ 2018年12月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
左下腿後面内側に痛みがある。熱感などの強い炎症を示す兆候や、皮下出血は生じていない。下腿と関連が深い腰部に着目して触診すると、硬いコリが見つかった。そこに鍼をして動作を確認したところ、患部のツッパリ感がなくなり、踵がわずかに床に触れられるようになった。
左の膝と股関節が伸ばしにくい状態が残っていたので、腰と足の甲にあるツボに鍼をすると、膝・股関節とも楽に伸ばせるようになった。左の踵がしっかりとつけるようになり、歩いてもほとんど違和感を感じることがなくなったので、施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
発症直後にテニスを中断して、アイシング等の処置を受けたのは適切な判断であった。受傷部位はふくらはぎだったが、そこを無意識にかばうために、膝関節や股関節の動きが悪くなっていた。膝や股関節、腰に注目することで、症状を軽減することが出来た。