肩前面の痛みと腕全体の重さを感じる
症状
2ヶ月前、右肩が冷たく血流が悪いように感じ始め、次第に右肩前面に痛みを伴うようになった。腕を動かす角度や、肩前面を押すと神経が「ビリッ」という感じで痛む。ここ1ヶ月間は右肩だけでなく、寝ている時に右腕全体が重たくて、朝と夜に痛みが増す。
整形外科でレントゲン検査の結果、「石灰化がみられる」と言われた。
運動療法、電気療法を実践しているが、一向に改善がみられないため来院された。
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来院者
男性
60 代
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期間
2019年3月 ~ 2019年4月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
肩の外転時120度で引っかかりを感じて、肩関節前面に痛みが出現することが分かった。関連のある部位を探っていくと、右臀部に目立った硬さがみつかった。臀部のツボに鍼をしたところ、途端に肩の引っかかりを感じずスムーズに動かせるようになった。背中のツボを追加したところ、痛みをほとんど感じなくなった。
2回目、肩の調子が良かったのでゴルフに行ってみたところ、スイングの振り終わりに右肩が痛むと言う。前回の施術に加えて足のツボを加えたところ、肩の痛みが消失。
3回目、この時点で肩の可動域は、ほぼ改善された。気になるのは、カバンを持つと肩が抜ける感じがすることと、夜に腕全体の重たさを感じること。頚椎を調整するツボを追加した。
5回目で、肩が抜ける感じと腕全体の重さも消失して、どう動かしても痛みを感じなくなった。
使用したツボ
まとめ
大きな問題として臀部の硬さが肩の動きに影響を与えていた。臀部が硬いと肩関節の動きを制限する原因となる。デスクワークが主で、日頃の座り方の癖で臀部に強い緊張を作っていたと考えられる。そのために、まず大きな問題を取りのぞき、肩関節が自由に動かせるようになった状態で、残った細かな原因にアプローチを行なった。