「寒暖差アレルギー」について
最近「寒暖差アレルギー」という言葉を巷で聞くことが増えたように感じます。
では一体「寒暖差アレルギー」とは何なのでしょうか?
通常、医学的に「アレルギー反応」という場合、「過敏な抗原抗体反応によって身体に様々な
不快な症状を引き起こす反応」のことを言います。
そのような定義からすると、「寒暖差アレルギー」は「アレルギー」ではないということに
なります。
実際、医学的には「寒暖差アレルギー」は「血管運動性鼻炎」と言われています。
アレルギー性鼻炎とは異なり、非アレルギー性鼻炎に分類され、
当たり前ですが、検査してもアレルギーの原因物質に対する抗体が検出されません。
「寒暖差アレルギー」においてはあくまで鼻症状が主体であり、そこが、
発熱やのどの痛み、咳や痰が出る、目や皮膚がかゆいなど、他の症状を伴うことが多い
風邪や花粉症とは異なっています。
一般的には、気温の寒暖差が激しい秋から冬の時期に多くみられますが、室内の温度環境が
以前とは大きく異なる現在では、必ずしも特定の時期に現れやすいとは言えなくなってきています。
原因としては、気温差によって生じる自律神経の乱れにより鼻炎が引き起こされると考えられています。
このような症状は、鍼灸の得意とするところであり、適応症状となっています。
思い当たる症状のある方は、鍼灸を検討に入れてみてはいかがでしょうか?