腕を挙げていると肩が痛む
症状
来院の2カ月前から右肩に違和感があり、最近では着替えの時、袖に腕を通す際に腕を水平に上げていると痛む。挙げることはできるが、水平に挙げた状態が維持できない。その他には左の肩に触れようとすると肩関節に「詰まる」感じがする。
2年前、左脚を骨折している。
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来院者
女性
40 代
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期間
2018年11月 ~ 2018年12月
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頻度
月3回程度
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通院回数
2回
施術と経過
肩関節と股関節の連動がある。
診察すると、右股関節の可動域に狭さ、さらに骨折の既往がある左脚への重心のかけにくさが確認された。
股関節と関連性がある頸のツボに鍼をすると、肩の動きと痛みは5割改善。
左脚へ重心が掛けにくくなっていると考え、左膝のツボに鍼をすると肩の動きはスムーズに、痛みはほぼ消失。
反対側の肩に触れると詰まりが少し残るので、右腕のツボに鍼をすると、しっかりと肩に手が回るようになる。
2診目(2週間後)では少し重さが出てきたとのことで、前回と同様の内容で施術を行った。
症状の改善が確認できたので終了した。
使用したツボ
まとめ
腕の重みを支えるために全身でバランスをとる。しかし、反対側の土台となる脚などにトラブルがあるとバランスがとりにくいため、腕を挙げる、支えることに支障がでる。患部がある側だけでなく健側にも着目することの大切さを感じた。