腕を真横に上げると肩が痛む
症状
5日ほど前、肩の違和感に気づいた。その日以降、肩のこわばりが強くなり腕をまっすぐにした状態で肩を真横にあげて動かしてみると、約90°のところで痛みが発生し、それ以上あげることができない。
2ヶ月前に同じ症状になり即日で回復したが、今回は日に日に悪化している。特に起床時は、動作を開始する際の痛みが顕著である。
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来院者
男性
30 代
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期間
2017年7月 ~ 2017年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
肩関節の可動域は外転95°で制限され、加えて外旋時に肩後面の痛みが起こる。
股関節と肩関節に動きの連動が関係することから、股関節を調整するツボに鍼をした。直後に外転が170°まで挙上できた。
さらに背中のツボを使用し外旋がスムーズになり、動作が来院時より良好になったので初回は終了した。
2診目で、起床時の痛みは消失しており、肩の動きもわずかに重い感覚が残っていた。
初回同様におこない終了した。
2診目以降3週間経過しているが、痛みや違和感はない。
使用したツボ
まとめ
仕事がら、重い荷物をもち運ぶ作業が多い。
今回のケースは、肩関節の痛みが単独で発生したわけではなく、股関節や体幹(胸椎)の緊張が肩関節の痛みを生み出したと考察される。加えて、反復する動作が体に影響を与え、肩への負担を増幅させた。
一見するとインピンジメント症候群ともいえる症状であるが、体の連動を考えると原因が肩以外にあると判明した。