歩行時に足の裏が痛む、しびれる
症状
半年前から、歩行時に左足の2~4趾付近の足裏に痛みとしびれがある。ヒールの高さがある靴や自分の足に合わない靴だとすぐに痛みが強く出てしまう。
また、サンダルや運動靴で少しの時間歩くのは痛みは感じないが、1時間以上歩くと痛みが強く出てしまう。
整形外科でレントゲンを撮ったが異常はなく、薬の服用と電気治療を行ったが、痛みは改善しなかった。
ウェブで自分の症状を検索していったところモートン病に症状が近いことがわかった。モートン病が鍼で良くなることを知り、一時帰国のタイミングに合わせて当院に来院。
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来院者
女性
50 代
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期間
2016年4月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
動きを観察すると、歩行中に左足を着地する時の痛みよりも、左足を蹴りだす時と階段の登りで痛みが出ることがわかった。蹴り出す時と登りの階段でともに使うふくらはぎがうまく使えていないため、つま先が痛いのではないかと考えた。
初回はふくらはぎ・腰のツボに鍼をし、痛みは3分の1、しびれが半分ほどに改善。同様の施術を2回目も行い、痛みが9割ほど改善し、しびれは裸足で歩いた時に感じるだけになった。
3回目の施術直後にほとんど痛みやしびれを感じなくなったため、終了した。
使用したツボ
まとめ
モートン病は、難治な症状と言われているが、鍼で効果が出る場合が少なくない。今回の症例は、階段を登る時などつま先に体重がかかった状態で痛みが出るため、その動きを作っているふくらはぎの動きをよくしようと考えた結果、早期改善につながった。