頚と肩が痛く、仰向けから起き上がることができない
症状
1週間ほど前から、頚全体と左肩に強い痛みがあり、頚を動かすと左肩に強い痛みが出るようになった。
仕事で左耳と左肩で電話の受話器を挟んでパソコンの入力をするが、その作業が辛くなり痛みで耐えられなくなっている。
また同じ時期から仰向けで寝ると、首を動かしただけで左肩に強い痛みが出てしまい、起き上がることができない。
仕事は電話受付の他に、梱包や段ボールを運ぶ作業も行っている。
生理前には必ず調子を崩してしまうが、自覚として思い当たる原因はない。
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来院者
女性
30 代
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期間
2016年4月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
電話の受話器を挟む動きと、寝た姿勢から起き上がる二つの動きに関係する筋肉(胸鎖乳突筋)が問題ではないかと考えた。
胸鎖乳突筋を緩めるために右手のツボに鍼を一本すると、起き上がり時にあった強い痛みがほぼなくなった。
再び頚の動きを確認したところ、右を振り向く時に違和感が残っていた。
右手のツボに鍼をすると、症状をほぼ感じなくなった。
使用したツボ
まとめ
寝た状態から起き上がる動きは、一見すると背中(背筋)やお腹(腹筋)に注目しがちだが、その初動に頚の前側の筋肉(胸鎖乳突筋)が関係していることはあまり知られていない。
どの動きの、どの段階で痛みが出るかを判断することが重要である。