股関節がシュート時に痛い
症状
2日前からサッカーのシュート時、特にボールを蹴る瞬間に股関節の前側が痛くなる。今までも同じような症状はあったが安静にしたりして様子をみてきた。しかし今回は大会が迫ってきており休んではいられない。監督からも『お前がいなかったら誰が点を取るんだ』と言われ早期の改善を望んでいる。
股関節の動きを見ると屈曲制限が見られ、しゃがんでみると股関節がつまるような感じがすると言っていた。片足立ちテストをしてみるとやはりシュート動作である左足を軸に右足を上げるとブラブラとバランスが失調してしまう。
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来院者
10 代
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期間
2018年6月 ~ 2018年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
一診目、足指にある股関節の動きを調整するツボに鍼をした。また軸となる左足の臀部に緊張が見られたため小指にあるツボに鍼をした。
バランス感覚は改善され、股関節の動きも大幅に改善された。
二診目、大会前日に来院。前回と同じようにテストすると股関節の屈曲制限がややある程度でした。練習の様子を聞くと後半など疲労がたまってくると痛くなってくるようでした。
前回の施術に加え、腹部の緊張を緩めるために肘のツボを使いました。
三診目、経過報告とケアのため来院。
“ハットトリック出来ました”と笑顔で報告され、チームも予選から本大会へ駒を進めた模様。
施術は前回と同様にすすめ、終えました。
使用したツボ
まとめ
ボールインパクト時は股関節屈筋群に大きな負担がかかります。そのため緊張を起こし痛みとなったと思います。本症例はその緊張を足指にあるツボで取り本来持つ股関節の働きを整えることに重きをおきました。患部に触れることは難しい筋肉ですが鍼を使えば触らなくても痛みを緩和させることが出来ます。また、軸足の筋肉の緊張を抜くことが出来たことも良かった。
サッカー選手の多くがここの痛みでお悩みと思います、少しでも力になりたいと思いました。
担当スタッフ
洲崎 和広