膝の外側の痛み
症状
2カ月近く前からテニスをした後に左膝外側に痛みを感じる。深く曲げる時も膝が90度くらいで痛みがある。整形外科では腸脛靱帯炎と診断され塗り薬が処方された。
思うように良くならないので近くの整骨院に、多いときは週2~3回通院していた。少し良くなったと思い、2カ月近く休止していたテニスをしたが、翌日には痛みがぶり返してしまった。
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来院者
女性
40 代
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期間
2018年7月 ~ 2018年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
膝の外側から股関節付近まで、大腿部の張りが右に比べると強く、圧痛もある。左手のツボに鍼を行うと張りと圧痛は半減。背中に鍼を行うと、深くは無いが、しゃがめるようになる。
膝を深く曲げるとふくらはぎの膝近くに痛みが残るため、ふくらはぎの張りが曲げにくさと関係していると考え腰のツボに鍼を行うと改善。
2・3診目(週に1回通院):日常生活では急に膝を曲げなければ支障なく過ごせた。2回テニスを普段通り行うが翌日になっても痛みは出なかった。
4診目(1週間後):テニスをした後、階段を降りる際に少し痛みがあった。左片脚立ちをしてもらうとバランスを崩しやすい(外側へ倒れそうになる)ので、足の裏の外側の支えが弱いと考え、ふくらはぎに鍼をするとバランスよく立てるようになる。
5診目(10日後):テニスをしても、階段を下りても痛みはなく、また日常生活でも支障なく過ごせたので、施術を終了する。
使用したツボ
まとめ
4診目で片脚立ちのバランスの悪さが判明したが、基礎となる足の問題を初診時に確認していれば早い段階で改善が可能だったのでは?と課題を残した症例。