中指を曲げると戻らないバネ指
症状
当院にご来院される1年半前より右手中指が何となくこわばるなぁという時が増えてきた。
時間が経てば収まっていく事が多かったのだが2018年6月頃から右手中指を曲げるとカクンと引っかかるようになった。
そして戻すときが痛い。
インターネットで調べて自分はもしかしたら「バネ指」なのではないかと思うようになった。
そんな時に当院のHPをご覧になりご来院をされた。
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来院者
男性
60 代
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期間
2018年6月 ~ 2018年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
動きをみていくと右手中指を曲げるとカクンと引っ掛かり戻らない。
右前腕も中央あたりの硬さがみられた。
動きの硬さ以外には何となく腕から手までが重だるい気がするとのこと。
初回
背中と前腕の硬さに対して緩和させることを目的に背中と肩甲骨のツボに鍼を1本づつ打った。
その打った状態で動きを確認していくとカクンとなる指の引っ掛かりがなくなった。
充分な変化が出たので終了。
2~5回
同様のアプローチを行う。
2回目開始時から中指の引っ掛かりは少なく、回を追うごとに動きがスムーズになり、重だるい感じもなくなってきたので5回で終了。
右手中指のバネ指から無事卒業をされた。
使用したツボ
まとめ
1年半ほど悩んだ右手中指のバネ指であったがそのバネ指に関係する背中のツボと肩甲骨のツボに鍼を行なった事で動きもスムーズになり、痛みも取れてきた。
バネ指に関して整形外科的にその局所に原因があるという考え方は正解であるといえるし、素晴らしい考え方だと思う。
しかし、改善がみられなかったりする例も多い。
当院が考えるバネ指の施術ではその患部ではなくそこから離れた部位に原因があると考える。
そこにアプローチをすることで動きがスムーズになり、痛みが取れてくることをまさに象徴するかのような症例であったと言える。