手首の底・背屈と肘の痛み
症状
仕事で毎日6kgの肉を持ち、床に叩きつけるという作業をしている。1ヶ月前から右手首に痛みを感じるようになった。痛みを誤魔化しながら仕事をしていたが、10日程前から左手や両肘にも痛みが出るようになり、仕事への支障がかなり出るようになり、以前別症状で通った当院へ来院した。
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来院者
女性
30 代
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期間
2017年8月 ~ 2017年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
<1診目>
痛む動きを確認すると、両手首は底屈・背屈共に痛みがあり、特に右手首の底屈で痛みが強い。肘は曲げ伸ばし両方で肘全体に鈍痛がある。
右手首の痛む動きの詳細を確認すると、底屈では母指よりに痛みが強かった。頚部から背部にかけて触診をしていくと、顕著なコリがあったので、鍼をすると底屈時の痛みが改善した。背屈の痛みが残っていたので、肩甲骨周りのコリに鍼をすると背屈の痛みも改善した。
改めて症状の確認をすると、左肘の痛みだけ残っていた。左肘は、肘全体に鈍痛を感じていたので、腰部を確認し、顕著なコリに鍼をすると鈍痛も解消された。
<2診目>
(7日後)左側は手首も肘も気にならない。右手首は二日前から若干の痛みを感じている。頚部〜背部のコリに鍼をすると痛みが解消されたので、施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
6kgの物を持ち叩きつける動作は、手〜腕は勿論だが、肩甲骨を含めた動きであり、踏ん張るために腰部〜下肢へも負担がかかりやすい。両方に痛みがあったが、利き手と軸足の関係があると考えられた事で、原因を絞り込む事ができ、早期に回復が見られた症例であった。