NEW風邪をひいてから起きた腸の乱れによる気持ち悪さ
症状
症例者は、臍の上あたりと肋に沿ったムカムカ感を訴えて来院した。特に食事をした後に胃が痛む感覚があり、便も緩いことが多かった。この症状により、食後に痛むためなかなか食事が楽しめず、食事の量も調整せざるを得ない状況であった。医療機関での診断や治療は受けていなかった。初診時の腹診では、臍周辺の緊張が強く、左右とも肋に沿ったラインにも緊張が認められた。また、下腹部には冷えが確認された。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年7月 ~ 2025年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
初回の施術では、腹診によって得られた情報をもとに、緊張のある部位を緩めることを目的として、腕のツボと足のツボに鍼をした。施術後、腹診での圧痛は減少したものの、症例者自身は変化を実感しにくかったため、2回目の来院を勧めた。2回目の施術でも、腹診をもとに緊張の強い部位を緩めることを中心に施術を行った。2回目の施術終了時点で、症例者は体への変化を感じたため、この時点で通院は終了となった。その後、別の症状で来院された際に、食事を楽しめているとの報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
食後の胃痛とムカムカ感、便の緩さを訴える症例者に対し、腹診で確認された臍周辺や肋に沿った緊張、下腹部の冷えに着目して施術を行った。腕のツボと足のツボを用いて緊張を緩める施術を2回実施した結果、症状は改善し、食事を楽しめるようになった。腹診による詳細な評価と、それに基づいた施術が効果的であったと考えられる。今後も同様の症状に対しては、腹部の緊張と冷えに注目したアプローチが有効である可能性が示唆された。

















