症状

長距離フライトやホテル生活による環境変化を背景に、8月後半から突如として首肩部に重だるさと不快感が出現した。特に肩甲骨周囲に強い違和感があり、症状は肘にまで波及していた。平日はデスクワークが中心で、パソコン作業時のマウス操作による負担が症状を悪化させていた。首の可動域制限は見られないものの、首の屈曲や回旋時に重さを感じ、特に右回旋時に違和感が強く出現していた。

施術と経過

初回施術では、肩甲骨外側部と僧帽筋のツボを中心に施術を行った。その結果、首肩部の重だるさが軽減した。2回目以降は、初回と同様の箇所に加え、脊柱の硬さや背部の緊張度を確認しながら、背部のツボにも施術を行った。継続的な施術により症状は徐々に改善し、4回の施術で大幅な改善が見られた。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 巨骨 R
• 府蔵(3) R

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

長時間のフライトやホテル生活、デスクワークによる姿勢の固定化が症状の背景にあると考えられる。肩甲骨周囲と僧帽筋への継続的な施術が効果的であった。また、脊柱や背部全体への施術を組み合わせることで、より効果的な改善が得られた。環境要因が大きく影響する症例であったため、今後も同様の状況下では症状が再発する可能性があることを考慮し、予防的なケアの必要性が示唆された。

症例を投稿した鍼灸院：鍼灸院ひなた　清澄白河