NEW飛行機移動後の膝裏の痛みで屈めない
症状

飛行機での長時間移動後、右膝裏に痛みが出現した。膝関節を曲げる動作やしゃがむ際に痛みが生じ、床掃除や物を拾うなどの日常生活動作に支障をきたしていた。特に屈曲動作時の痛みが顕著で、膝裏に重たい感覚を伴っていた。医療機関での受診歴はなく、他の部位への症状の波及も見られなかった。
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来院者
女性
70 代
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期間
2025年6月 ~ 2025年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時の所見では、膝関節の屈曲制限が顕著で、膝裏に強い緊張が確認された。臀部や腰部のツボに鍼をしたところ、歩行が楽になり、症状は半減した。2回目の施術では、物を拾う際にまだ若干の痛みが残存していたため、股関節の屈曲動作にも着目して施術を行った。3回目以降も同様の方針で継続し、4回目には日常生活での不安感がほぼ消失し、バス停一つ分を歩けるまでに改善した。
使用したツボ
まとめ
長時間の座位による膝関節周囲の循環不全と筋緊張が症状の主因と考えられた。膝裏への直接的なアプローチではなく、臀部や腰部のツボへの施術が奏功した。4回の施術で症状は大きく改善し、日常生活動作の制限も解消された。本症例では、膝関節の症状に対して、関連する筋群への包括的なアプローチが効果的であることが示唆された。
担当スタッフ
洲崎 和広