NEW骨棘が確認された足底筋膜炎
症状

右足のかかと周辺に痛みを訴えて来院。半年前から症状が出現し、特に歩き始めに痛みを感じ、体重がかかると痛む。歩行を継続すると痛みは気にならなくなった。整形外科で足底筋膜炎の疑いと診断され、かかとの骨に骨棘があることを指摘された。湿布やストレッチを行うも改善が見られず、左のアキレス腱周辺にも違和感が出現していた。
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来院者
女性
60 代
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期間
2025年6月 ~ 2025年6月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診で、右足のかかと中央部に圧痛、かかと前方内側の骨付近にも圧痛が認められた。臀部、すね内側のツボに鍼をし、右足裏の痛みは消失した。
使用したツボ
まとめ
足底筋膜炎の疑いに対して、かかと周辺の圧痛部位に対応するツボを選択し鍼を行った。半年間持続していた症状が、1回の施術で改善が得られ、直後と1週間後の聞き取りではアキレス腱辺りに違和感があるとのことだったが、足裏の痛みに関しては施術後から2ヶ月後の経過確認でも症状の再発は認められなかった。足底筋膜炎では骨棘がみられることがあるが、骨棘を取り除く手術をしても痛みがなくなるとは限らない。本症例では骨棘が確認された足底筋膜炎の痛みに対して、局所の圧痛点に対応したツボ選択が有効であったと考えられる。
担当スタッフ
大場智美