NEW座っていると徐々に痛む坐骨周辺の痛み
症状

長時間の座位により右臀部に痛みが出現した。座位開始から約5分経過すると痛みが生じ始め、立位や歩行時には症状は消失する特徴があった。痛みの部位は座骨結節周辺で、触診により筋肉の緊張と圧痛を確認できた。日常生活においては、座位時以外は支障がなかったものの、ゲームなど長時間の座位を要する際にリラックスできない状態であった。
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来院者
男性
50 代
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期間
2025年3月 ~ 2025年5月
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頻度
月3回程度
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通院回数
6回
施術と経過
初診時の触診で臀部の筋緊張と圧痛を確認し、腰部や臀部のツボに鍼をした。週1回のペースで計5回の施術を実施した。施術では主に坐骨周辺の筋緊張の緩和を目的としたツボを選択した。経過中、痛みの出現箇所に若干の変動が見られたが、その都度対応するツボを変更することで対処した。徐々に痛みの頻度は減少し、時折1時間以上の座位で症状の一時的な再燃を認めたものの、5回の施術を経て1時間以上の座位でも症状が出現しなくなった。
使用したツボ
まとめ
座位時の右臀部痛に対して、坐骨周辺の筋緊張の緩和を主眼とした鍼施術を行った症例である。週1回の施術を5回実施することで、長時間の座位でも症状が出現しなくなるまでの改善が得られた。症状の出現箇所に変動があった際も、適切なツボの選択により対応することができた。本症例では、座位による負荷がかかる部位への的確な施術ポイントの選択が、症状の改善に寄与したと考えられる。