首肩の凝りと睡眠障害による日中の強い眠気
症状

1月頃から睡眠の質が低下し、中途覚醒が頻繁に起こるようになった。日中には強い眠気を感じるほか、両方の首肩に慢性的な凝りと張りを訴えていた。症状は常に一定で、腕を回すと肩甲骨付近でポキポキと音が鳴ることもあった。日常生活では食欲が低下し、好きな食事を楽しむことができず、睡眠時間が3時間程度と短いため、常に疲労感と眠気に悩まされていた。これまで医療機関での診断や治療は受けていない。
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来院者
女性
20 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時の触診では、頭熱足寒の状態が見られ、呼吸が浅くなっていることが確認された。また、左右の首を斜めに倒す動作で首肩の凝りと張りが強く感じられる状態であった。施術では肩甲骨間、腕、足のツボに鍼を行った。初回施術後、慢性的だった首肩の張りが軽減し、動きがスムーズになり、呼吸も楽になった。症例者から「だいぶ変化を感じている」との報告があり、2回目以降も同様のツボを使用しながら、お腹の不調と背部の調整を追加で行った。施術を重ねるごとに睡眠時間が改善し、肩の軽さを感じるようになり、3回の施術で大幅な改善が見られた。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなかった。
使用したツボ
まとめ
首肩の凝りと睡眠障害による日中の強い眠気に対して、肩甲骨間、腕、足のツボへの鍼施術が有効であった。初回施術で症状の軽減が見られ、継続的な施術により睡眠の質が改善し、肩の軽さを実感できるまで回復した。症例者の生活の質が向上し、食欲の低下や疲労感も改善されたことから、全身のバランスを整える施術が重要であると考えられる。今後も同様の症状に対して、全身の状態を考慮した施術を行うことで、さらなる改善が期待できる。