NEW慢性上咽頭炎による朝の倦怠感と気力低下の改善
症状

慢性上咽頭炎による倦怠感と気力の低下が主訴である。上咽頭炎は1年以上前に診断されており、ここ2ヶ月で倦怠感が強まり、気力が低下している。具体的には、上咽頭の炎症に伴う全身の倦怠感があり、特に朝に強く、出社が辛くなっている。日常生活では、外出や友人との交流が減り、仕事では出社回数が減少し、在宅勤務が中心となっている。集中力の低下も見られ、パフォーマンスに影響を及ぼしている。耳鼻科で慢性上咽頭炎の診断を受け、治療を試みたが効果が見られず、後鼻漏と鼻のつまりが常にあり、特に朝に感じることが多い。
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来院者
男性
20 代
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期間
2025年3月 ~ 2025年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
7回
施術と経過
初診時の触診では、首肩の緊張と浅い呼吸が確認された。施術では、首肩の緊張と上咽頭炎による倦怠感を考慮し、手のツボと肘のツボに鍼をした。初回施術後、首肩の緊張が緩和され、呼吸が深くなり、鼻の通りが良くなった。2回目以降も同様の方針で施術を続けた結果、鼻の通りと呼吸の改善に伴い、倦怠感が低下し、仕事に対する気力や集中力が向上した。7回の施術で倦怠感や気力の低下は改善したが、上咽頭炎の施術は継続中である。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなかった。
使用したツボ
まとめ
慢性上咽頭炎による倦怠感と気力の低下に対して、手と肘のツボへの鍼が効果的であった。首肩の緊張を緩和し、呼吸を深くすることで、鼻の通りが改善し、全身の倦怠感が軽減された。これにより、仕事に対する気力や集中力が向上し、日常生活の質も改善された。今後も上咽頭炎の施術を継続し、さらなる改善を目指す。症例から、慢性上咽頭炎に伴う全身症状に対して、鍼施術が有効である可能性が示唆された。