NEW低音障害型感音難聴に起因する耳鳴り・めまい
症状

かしの木鍼灸整骨院(西武新宿線「本川越駅」徒歩5分 / 埼玉県川越市)
耳鳴りとめまいのお悩みで来院。2024年11月に低音障害型感音難聴を発症、病院での治療により難聴は改善してきたが、耳鳴りとめまいはほとんど変化がない。
耳鳴りは常に感じており、疲れてくると耳の閉塞感が出てくるとともにめまいが生じる。耳鳴りとめまいが改善しない不安から自律神経が乱れ、イライラや寝つきの悪さ(不眠の症状)が見られ、日常生活や仕事に支障をきたしている。
現在、イソバイドなど耳鳴り、めまいに対する薬を服用中である。
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来院者
女性
40 代
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期間
2024年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
7回
施術と経過
初診時に、左の首・肩、左の顎の緊張が強くみられた。首・肩や顎の緊張が耳への血流を阻害していると考え、施術を行った。初回施術後、帰宅途中から体の軽さを感じ、耳鳴り・めまいが軽減した。
2~3診目 初回で改善傾向が見られたため同様の施術を行う。
4診目 前回の施術後に生理前の不調で首・肩のこりがひどくなり、それとともに耳鳴りが気になりだした。腹部を確認すると生理前のためか緊張が強い。首・肩・顎の施術に腹部の緊張を緩めるツボを追加した。
5~6診目 施術を重ねるごとに症状は改善し、6診目の施術で耳鳴り・めまいほぼ消失し、首・肩の緊張も軽減した。生理中の不調もなかったとのこと。
現在、生理前後に不調になると耳鳴り・めまいが再燃するのではという不安もあるため、月1~2回、生理前に施術を行いながら経過観察中。
使用したツボ
まとめ
耳鳴りとめまいの症状は、低音障害型感音難聴に起因するものであり、施術を通じて首・肩の緊張を緩めることが重要であった。また、首・肩の緊張の原因とも考えられる、生理前の体調の変化に対して、腹部の緊張を緩める施術が効果的であった。
今後は、症状の再燃を防ぐために、定期的な施術を継続し、自律神経の安定を図ることが望ましい。
症例からは、耳鳴りやめまいに対する鍼灸の有効性と、体調の変化に応じた柔軟な施術方針の重要性が示唆された。