NEW胸郭出口症候群の疑いによる右腕の痛み
症状

すのさき鍼灸整骨院(東室蘭駅)
右腕の痛みと頸の痛みが主訴であり、症状は3週間前からデスクワーク中に発生した。具体的には、右腕全体にピリピリとした痺れが走り、特に動作時に強く出現する。安静時には症状は見られないが、マウスを握っているときや運転中に右腕が体幹から離れる姿勢が数分続くと、痛みや痺れが現れるため、日常生活や仕事に大きな支障をきたしている。これまで医療機関での診断や治療は受けておらず、他の体調的な違和感はない。職業柄デスクワークであるため、鎖骨や胸筋といった肩の前側の緊張に注目し、胸郭出口症候群の疑いがある。
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来院者
男性
40 代
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期間
2025年3月 ~ 2025年3月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、右回旋時に右腕の痛み、頸部の伸展時には右腕の痺れが誘発される所見が得られた。これを改善するために、小胸筋や肩甲骨の緊張を緩和する目的で、手指や肘のツボに鍼を施した。施術後、鎖骨下の緊張が残っていたため、鎖骨部にも鍼を施したところ、緊張が消失した。初回施術後には動作時の痛みや痺れが消失し、症状は改善した。施術は1回で完了し、以降の経過報告はなかった。
使用したツボ
まとめ
デスクワークに起因する右腕の痛みと痺れに対して、鍼を用いた施術が効果的であった。特に、肩甲骨周辺の緊張を緩和することで、症状の改善が見られた。今後は、同様の症状を持つ患者に対して、早期の鍼施術を行うことが有効であると考えられる。症例から得られた知見は、デスクワークに伴う筋緊張の管理に役立つものである。
担当スタッフ
洲崎 和広