NEW仕事の前にくる下痢や嘔吐
症状

主訴は下痢であり、夏頃から特に平日の朝に症状がひどくなる傾向が見られた。
平日の朝は特に酷く、土日は症状が軽減することが多かった。
日常生活においては、仕事に行く前に何度もトイレに行く必要があり、これが大きなストレスとなっていた。
医療機関では過敏性腸症候群の疑いがあると診断され、嘔吐や腹痛、胃痛も伴っていた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2024年11月 ~ 2025年3月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時の触診では腹部に硬さが見られ、脚や腕のツボに鍼を施した。
初回施術後には腹部の硬さが和らいだと実感され、施術を重ねるごとに症状は改善した。
施術7回でほぼ毎日あった腹痛が週1回に減少し、下痢によりトイレに行く回数も減った。
しかし、施術8回目から腹痛や嘔吐が再燃したため、胃の周りや臍まわりの硬さを緩めるように施術を行った。
最終的に施術12回で症状が改善し、日常生活の質が向上した。
使用したツボ
まとめ
本症例では、腹部の硬さを緩める施術が効果的であった。
施術を重ねることで症状の改善が見られたが、再燃した際には施術方針を見直し、特に腹部周辺の緊張を緩和することが重要であった。
この経験から、過敏性腸症候群に対する鍼灸治療の有効性が示唆され、今後も症状の再発防止に向けたアプローチが求められる。
担当スタッフ
森部光葉