NEW食後の気持ち悪さとお腹の張り、食欲低下の症例
症状

機能性ディスペプシアによる食欲の低下と気持ち悪さが主訴である。症状は2ヶ月前から始まり、食事後すぐにお腹が張り、特に鳩尾の部分で気持ち悪さを感じる。朝には吐き気も伴い、食欲は徐々に減少している。日常生活においては、食事が満足にできず、外食や飲み会に行くことができなくなった。内科で機能性ディスペプシアの診断を受け、漢方と薬を服用しているが改善が見られない。背中にも張りを感じることがあり、全体的に緊張が見られる。
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来院者
女性
40 代
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期間
2024年8月 ~ 2024年12月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時の触診では、お腹全体に緊張と鳩尾部に圧痛が確認され、足元には冷えが見られた。施術では、膝周りのツボを使用し、冷えに対する治療も行った。初回施術後にはお腹の圧痛が軽減し、気持ち悪さも少し改善した。2回目以降はお腹の状態に応じた施術を行い、冷えに対するアプローチを重視した。施術を重ねるごとに気持ち悪さとお腹の張りが緩和し、食欲も戻っていった。合計15回の施術を要し、途中で症状が再燃した際には背中の緊張を緩和させる治療を行った。
使用したツボ
まとめ
本症例では、機能性ディスペプシアに対する鍼施術が有効であった。特に、膝周りのツボを用いた施術が、症状の緩和に寄与したと考えられる。施術を重ねることで、気持ち悪さやお腹の張りが改善し、食欲も回復した。今後は、症状の再燃を防ぐために、定期的なフォローアップが重要であると考えられる。