NEW右季肋部の張りと過敏性腸症候群の症例
症状

主訴はお腹の張り感と下痢である。症状は昨年の夏頃から始まり、特に右の季肋部・側腹部に張りを感じることが多く、頻繁にトイレに行く必要があった。仕事中に症状が悪化し、行動制限や集中力の低下を引き起こしていた。医療機関で過敏性腸症候群と診断され、肩こりや首こり、朝の倦怠感も伴っていた。
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来院者
男性
50 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年1月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、右の頸部に側屈・回旋制限があり、緊張が強く見られた。右の季肋部・側腹部にも緊張が認められた。手足や臀部のツボに鍼を施し、初回施術後には頸部の動きとお腹の張り感が半減した。2回目以降は、肩甲骨や肩上部のコリに注目し、呼吸へのアプローチを加えた結果、施術効果が長続きするようになった。3回目の施術時には下痢がなくなり、最終的には朝の倦怠感や右の側腹部の張り感も消失した。施術は合計5回行われ、頚の痛みも同時に施術し解消した。
使用したツボ
まとめ
本症例では、過敏性腸症候群に伴うお腹の張り感と下痢に対して、鍼施術を行った結果、症状の改善が見られた。特に、肩甲骨や肩上部へのアプローチが施術効果を持続させる要因となった。今後は、再発防止のための生活習慣の見直しや、定期的な施術を提案することが望ましいと考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広