NEWパソコン作業などで使いすぎた後の右手のしびれ
症状
右手背部にジンジンとしたしびれ感があり、特に手をパソコン作業などで多用した後に症状が強く出現する状態であった。また、右手2指の可動域制限「最後まで握りこめない」と、こわばり、左頸部の痛みを伴っていた。医療機関を受診し、レントゲン検査にて「C5番と6番の間のヘルニア」と診断され、頚椎牽引と投薬による治療を受けていた。初診時の神経学的検査では、ジャクソンテスト、スパーリングテスト、手根管・肘部管のチネルサインはいずれも陰性であり、しびれ症状は頚椎由来のみではない可能性もあることが示唆された。
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来院者
女性
40 代
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期間
2024年11月 ~ 2024年11月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
頭部のツボ、手のツボ、背部のツボに鍼をした。施術直後から左頸部の回旋時痛が軽減し、右手2指の可動域制限とこわばり感は何度か動かしているうちに改善、「握りこめるようになった」とのこと。初回施術時に症状が改善し、その後の症状の再発報告はなかった。
使用したツボ
まとめ
本症例では、頚椎ヘルニアの疑いと診断されていたが、神経学的所見が陰性であったことから、しびれの原因を再検討する必要があった。頭部、手部、背部の複数のツボへの施術により、即時的な症状改善が得られた。これは、末梢神経の循環改善や筋緊張の緩和によるものと考えられる。症状が改善したことから、今回のケースにおいては適切なツボ選択と施術方法が奏功したと考えられるが、頚椎ヘルニアは依然として存在しているため、日頃のケアや今後の経過の観察が必要と思われる。