頭が重く背中がパキパキ鳴る不調
症状

3週間前から症状が出現している。半年前に転職した事務職として、商品の検品・納品作業やパソコンを使用した商品管理など、精神的・肉体的な負担が重なる業務に従事している。肩上部に強い凝り感と圧痛があり、頸部の動きを確認すると、前屈時に背部痛、後屈時に肩上部の痛みを訴えている。側屈では両側の肩上部に痛みがあり、右回旋時には可動域制限が認められた。また、下半身の冷えが顕著に現れており、新しい職場での緊張感も相まって全身的な不調を呈している状態である。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年1月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
頸部の可動性改善を目的として、小指のツボに施術を行った。また、肩上部の緊張緩和を図るため、頭部と足のツボに鍼をした。施術にあたっては、転職後の精神的ストレスや業務による身体的負担を考慮し、全身の緊張緩和を意識したアプローチを行った。初回施術後、頸部の動作時痛は消失し、背部の異常音も改善。身体の軽さを実感し、症例者の満足度は高かった。仕事の関係上、メンテナンス目的での継続的な施術を提案している。
使用したツボ
まとめ
3週間前から出現した症状に対し、転職後の環境変化による精神的ストレスと、検品作業やデスクワークによる身体的負担が影響していると考えられた症例である。頸部の可動域制限と肩上部の緊張に対して、遠隔部位である小指や足のツボを用いた施術が有効であった。心身両面からのアプローチにより、下半身の冷えを含めた諸症状が改善し、即効性のある結果が得られている。今後は、仕事による精神的・身体的な負担を考慮し、予防的な施術を行うことで症状の再発を防ぐことが望ましいと考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広