NEW寒冷期に生じた背部脇腹の帯状ゾワゾワ感
症状

寒冷期の到来とともに、朝起床時に背中から脇腹にかけて帯状に広がるゾワゾワ感が出現している。症状は朝の起床時のみに限定されており、日常生活への支障は報告されていない。他の症状で通院中であり、改善可能であれば治療を希望している。医療機関での診断や治療歴はなく、症状に関連する他の体調不良も認められない。
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来院者
女性
50 代
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期間
2024年11月 ~ 2024年11月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
初診時の触診により、胸椎8番付近に緊張が確認された。初回は胸椎8番の高さにあるツボに鍼を施術した。施術直後から症状は改善し、一日程度ゾワゾワ感は消失したものの、その後症状が再出現した。2回目の施術では、胸椎8番と関連性の高い足のツボに鍼を行った。3回目の問診時点(2週間後)では、ゾワゾワ感がほとんど気にならなくなったとの報告を得ている。
使用したツボ
まとめ
背部から脇腹にかけての帯状のゾワゾワ感に対して、局所と遠隔部の組み合わせによる鍼施術を実施した。初回は局所への施術で一時的な改善が得られたが、2回目に遠隔部の足のツボを用いた施術を行うことで、より持続的な効果が確認された。症状の特徴として朝方に限定された発症パターンを示していたが、2回の施術で症状の大幅な改善が得られた。寒冷期に発症したという特徴から、今後も季節の変わり目には予防的なケアが推奨される。