NEWパソコン作業が要因となった肩こりと腕の張り
症状

症例者は肩全体のこりと両腕の張りを主訴として来院した。症状は社会人になり、パソコン作業を一日10時間以上行う生活を続けていたことが要因と考えられる。朝や夜に症状が強まり、不快感を伴うが、日常生活や仕事への大きな支障はないとのことであった。これまで医療機関での診断や治療経験はなく、肩こり以外の違和感やしびれなどの関連症状も見られなかった。
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来院者
男性
30 代
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期間
2022年12月 ~ 2023年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時の触診では肩甲骨周囲の筋肉に強い緊張があり、肩甲骨の動きが悪い状態であった。施術は肩甲骨の可動性を改善することを目的に、背中や腰、手のツボに鍼を行った。初回施術後、症例者は「肩周りの緊張が緩んだ気がする」と感じたため、継続的な施術を提案した。
2回目の来院時は仕事が休みだったこともあり、症状は軽減していたが、緊張が気になる部位への施術を実施。3回目も同様のアプローチを行い、肩甲骨の動きがさらに改善した。4回目の来院は約3か月後となったが、仕事を続けても症状は安定しており、不快感が軽減した状態が維持されていた。
使用したツボ
まとめ
肩甲骨の動きを改善するために、背中や腰、手のツボへの施術を中心に行った結果、肩のこりや腕の張りが軽減し、症例者の日常生活における不快感も解消された。本症例では、肩甲骨周囲の筋緊張緩和と可動性改善を目的としたアプローチが有効であった。症例者の主訴が仕事環境に起因するものであるため、今後も定期的なメンテナンスを行いながら、症状再発の予防を図ることが重要である。