NEW胃腸炎後の腹部不調と吐き気が続く状態
症状

胃腸炎の診断から1週間が経過した後も、吐き気や腹部のハリ感、胃酸の逆流感が持続している状態である。胃腸炎の症状は徐々に緩和されているものの、これらの不快な症状が残存していることで、日常生活における満足度が低下している。医療機関にて胃腸炎の診断を受け、投薬による治療を受けているが、上記の症状が継続している状態である。
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来院者
女性
30 代
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期間
2024年2月 ~ 2024年2月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時の触診では、腹部全体、特に左上部にハリ感が認められた。初回施術では、足のツボを中心に鍼を行い、腹部のハリ感へアプローチした。その結果、左上部のハリ感は消失したが、下腹部のハリ感が新たに気になる状態となった。2回目の施術では下腹部を中心にアプローチを行った。施術後は一時的なスッキリ感と張り感を繰り返す状態が報告された。3回目の施術時には、症状が徐々に改善傾向にあることが確認され、その後は腹部の状態が安定して良好な状態を維持している。
使用したツボ
まとめ
胃腸炎後の後遺症として残存した腹部症状に対し、段階的なアプローチを実施した。初回は足のツボを用いた全体的な調整、2回目以降は症状の変化に応じて下腹部への焦点を当てた施術を行うことで、効果的な改善が得られた。特に注目すべき点として、施術による即時的な症状緩和と、その後の自然な治癒過程の促進が観察された。全3回の施術を通じて、腹部症状の完全な改善に至ったことから、胃腸炎後の症状管理における鍼施術の有効性が示唆される結果となった。