NEW宅時に悪化する下腿外側と踵の痛み
症状
症例者は右下腿外側と踵の痛みを主訴に来院した。自覚症状の発症時期や状況は不明確であるが、主に自宅にいるときに症状が出現する傾向がみられた。痛みによる日常生活への大きな支障は認められないものの、家事などの際に不便さを感じていた。これまでに医療機関での受診歴はない。初診時の触診にて腰部の緊張が認められた。
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来院者
男性
40 代
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期間
2023年4月 ~ 2023年4月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
腰部の緊張に対して鍼を行い、さらに足部へとアプローチを行った。初回施術時は自覚症状が出現していなかったため、即時的な効果判定は困難であった。2週間後の再来院時に、それまで感じていた右下腿外側と踵の痛みが消失したとの報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
本症例における右下腿外側と踵の痛みは、腰部の緊張と関連していることが示唆された。施術では腰部への鍼と足部へのアプローチを組み合わせることで、痛みの改善が得られた。家にいる時に症状が出やすい特徴があったが、1回の施術で症状の消失が確認された。腰部の緊張に着目し、下肢の症状に対して近位部からのアプローチを行うことの有効性が示された症例であった。今後も同様の症状が出現した際は、腰部の状態確認と施術を考慮することが有効であると考えられる。