NEW1日中続く胸やけと喉のすっぱさ、逆流性食道炎
症状
2ヶ月前から逆流性食道炎の疑いで継続的な症状が出現している。主な症状は1日中続く喉のすっぱさと胸焼けである。医療機関を受診し、逆流性食道炎の疑いおよびバレット食道の疑いと診断されている。随伴症状として、胸の苦しさ、息切れ、左腕のしびれ、背部痛が認められる。また、来院直前にギックリ腰を発症している。これらの症状により、日常生活の様々な場面で支障をきたしている。
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来院者
女性
60 代
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期間
2020年10月 ~ 2020年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時の触診で上腹部に緊張が認められた。施術では膝の内側のツボを中心に鍼をし、腰痛に対しては臀部への施術を行った。1回目の施術後、当日の夕方から胃酸の逆流が著しく改善し、夕食後や就寝前の症状も軽減した。症例者からは「魔法のように効果があった」との報告があった。その後、計3回の施術で症状は消失した。
使用したツボ
まとめ
逆流性食道炎の疑いに対して、膝の内側のツボを用いた鍼施術が著効を示した症例である。施術初回から顕著な効果が得られ、わずか3回の施術で症状の消失に至った。特筆すべき点として、夜間の胃酸逆流症状が初回施術直後から改善したことが挙げられる。本症例より、逆流性食道炎の疑いに対する鍼施術の有効性が示唆された。また、随伴する腰痛に対しても同時に施術を行うことで、総合的な症状改善につながったと考えられる。