五十肩と背中の張り
症状
右肩を挙げると三角筋全体の痛みがあり、背中全体(肩甲骨の間の広い範囲)が張っている感じがある。
痛みではないがこの数年まっすぐ立つと太ももの前が突っ張る感じがある。
全体的に少し丸まっていると楽で姿勢を真っ直ぐにしようとすると辛いとういう状態だと思われる。
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来院者
男性
70 代
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期間
2024年5月 ~ 2024年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
9回
施術と経過
背中全体の突っ張る感じが広い範囲なので、骨盤周りをチェックして仙腸関節近くのツボ左右に鍼をすると、背中の張りが半分位楽になった。
三角筋の緊張と関係の深い肩甲骨上のツボと、そこと関係する背中のツボを使うと腕の挙がりが良くなり三角筋の痛みもかなり改善された。
治療直後は痛みも動きもかなり改善されるが、1週間後に来院された時に症状が戻ってしまう。
治療はほぼ同じ様にして補完のために脊柱起立筋を手足から緩めるツボを使う様にして行くと5回目位から戻りが少なくなってきて、時間が立っても良い状態がキープできる様になってきた。
そのまま同じ治療を続けて本人ももう大丈夫そうだということで9回で治療を終了した。
太ももの前に対しても背中のツボを使って完全ではないが改善がみられた。
使用したツボ
まとめ
肩甲間部の脊柱起立筋の緊張が左右とも非常に強く中々緩まなかったので、回数を必要とした。
今回の様なしつこい症状は内臓の状態を安定させることで筋肉の柔軟性が戻ってくる。
他に身体の特徴として前腕肘周りの張りが強くそれが影響しているように感じた。
脊柱起立筋の緊張はまだ残っていたが自覚症状が消失したので治療終了とした。
五十肩は治療回数が読めないが、その場で変化が出ればちゃんと良くなっていくと思う。
担当スタッフ
宮島 広介