腰をかがめられないツーンとした股関節の痛み
症状
サッカー部、ポジションはGK(ゴールキーパー)で、腰をかがめる姿勢が多い。
元々身体が硬く、試合が重なることで両太ももと股関節が腰をかがめるだけで痛くなった。
3日後に大会の準決勝を控えるが、足も引きずり膝の曲げ伸ばしができないので練習を欠席して来院。
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来院者
男性
14 歳
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期間
2016年9月 ~ 2016年9月
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通院回数
2回
施術と経過
特に膝を伸ばすときの右股関節付け根と左アキレス腱の痛みが強かった。
太もも前後の筋肉共に、指が全く沈まない。
アキレス腱痛には膝裏のツボに鍼をおこなう。抜鍼後、左足で片足立ちして踏ん張ってもらうと痛みが10→2に軽減。
股関節・膝の曲げ伸ばしが出来ない状態には、太ももを緩める腰のツボを使い、膝を伸ばしやすくするお尻のツボに鍼を加えた。抜鍼後腰をかがめてもらうと、深くまで曲げ伸ばしでき、10→3まで軽減。
最後に股関節付け根の筋肉を緩めるため、両足甲のツボを使って仕上げた。
施術後「自分の足ではないように軽い」感覚を得てもらう。
翌日練習に途中参加して大会前日にもう一度来院。腰をかがめる動きができるようになり、左足の痛みは消失。
痛む部位が変化していたので前回同様の施術で微調整。
週末優勝することができ、身体も絶好調だったとのご報告。
使用したツボ
まとめ
痛いから動けないのではなく、動けないから硬くなり痛くなる。
身体を動かせるようにアプローチした結果、痛みが自然に消失した症例である。
特にスポーツ選手の場合、局所アプローチからの脱脚によって得られる利点は大きいと考える。
担当スタッフ
紅露 啓太郎