むずむず脚症候群(妊娠35週)
症状
もともと妊娠前より脚がうずき、眠れないことが年に何回かあった。しかしこの2週間ほどで症状が強くなり足だけでなく腕も疼いたり、痒かったりして昼間も夜も動いていないといられず、眠いのに眠ることができなくなった。
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来院者
女性
30 代
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期間
2015年3月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
妊娠中は、下腹部から内股にかけての血流が不安定になるために、脚がむずむずするような症状が出やすい。そこで、膝の内側にあるツボを使用して、内股の血流を促し脚全体に広げようと考えた。すると1回目の施術で症状が半分に落ち着き、2回目の施術で完全に症状が消えた。3回目で予防的な施術を行い治療を終えた。
使用したツボ
まとめ
薬が使いにくい妊娠期であるため、こうした症状をお産まで我慢し続けることを強いられてしまうことが多い。鍼灸治療は、血流改善を副作用なく促すことができるため、妊娠期のトラブルに対して安全に治療を行うことができる。「妊娠中のハリは危険」という誤解をして我慢している妊婦さんが少しでも減るように、一症例ずつ丁寧に積み重ねていきたい思う。