症状

お仕事で肉体労働が続いた。特にこの１ヶ月は忙しく休む暇もなかったので「徐々に肩に痛みを感じる」ようになり、１週間前現場で腰をかがめて重い荷物を持ち上げズキッとした感覚と共に悪化。
右肩を挙げるとズキッと痛みが出て90°までしか挙がらず、物を持ち上げる・運ぶ仕事ができなくなったので、仕事帰り通勤で前を通っていた当院に来院。

施術と経過

肩が挙がらない原因は肩甲骨の動きの悪さと、ふくらはぎの強い緊張と考えた。
肩甲骨の動きを良くするため、肩甲骨外側のツボに鍼を1本おこなう。
確認してもらうと110°まで肩が挙がる。
加えてふくらはぎと胃と関連する背中のツボにも鍼をおこなうと、170°まで可動域が広がる。
最後に毎日の過度な飲酒量によるお腹の冷え考慮して、水分代謝の向上・胃を温める足のツボを使って仕上げた。施術後可動域は大幅に広がり痛みも消失。

まだ残るようなら１週間以内の来院をお願いしたが、２ヶ月後腰の痛みで来院。
「肩は施術後から全く気にならなくなった」ようである。

データ

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 肩貞 R
• 承山 LR
• 胃兪 R
• 条口 R

まとめ

肩痛の原因の一つにふくらはぎの緊張があげられる。
身体は上半身を使っているときも下半身と連絡を取り合い（逆もしかり）相互作用している。
加えて内臓の働きの低下が肩に悪さをすることもあり、今回は両方からのアプローチによって持続性のある回復がみられたと考える。

担当スタッフ

紅露 啓太郎

症例を投稿した鍼灸院：紅露養生院