刺すような痛みと下痢でトイレから出られなくなる
症状
1年半ほど前から週に2、3回程度の頻度で腹痛が出るようになった。大腸カメラ検査を受けたが、異常なしと言われた。
刺すような強い腹痛で、下痢をともない、トイレから出られなくなってしまう。現在も多い時は週に3回程度起こる。
外出時に起こることが多く、職場ではあまり起こらない。整腸剤などを服用しているが、効果が見られないため来院した。
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来院者
女性
20 代
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期間
2022年5月 ~ 2022年5月
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頻度
月3回程度
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通院回数
4回
施術と経過
患者の腹部に触れて確認してみたところ、へその周囲、下腹部の筋肉に緊張がみられた。この緊張を緩和するため、手のツボと足のツボに鍼をした。
2診目(9日後)。お腹のモヤモヤ感がなくなり、1診目の施術後、小さな腹痛が一度起こったが、痛みはすぐに引いたと述べた。
同様のツボに鍼をした。
3診目(1週間後)。下痢が起こらなくなった。少しだけ腹痛が出たが、激痛ではなくなった。1、2診目のツボに加えて、頭のツボにも鍼をした。
4診目(2週間後)。一度だけ腹痛があったが、それ以外は問題なく生活できるようになっている。同様の場所に鍼をした。
その後、症状がほとんど出ず、問題なく生活できているとの連絡があり、治療を終了した。
使用したツボ
まとめ
腹部の筋緊張は内臓の状態を反映している。
本例では、へそから下腹部を中心に腹部の緊張度合いを確かめ、この筋緊張を緩めるはたらきを持つツボに鍼をすることで、内臓が正常に機能するよう誘導している。
発症から1年半経過している症状ではあったが、4回の施術で問題なく生活できる体調にまで回復してもらうことができた。