ストレスによる胸焼け、食欲不振
症状
14年前に胸焼けがひどく病院に受診したところ逆流性食道炎と診断された。薬を飲んで症状を抑えていたが、コロナ禍でのストレスにより薬を飲んでも胸焼けが治らなくなった。
元々ストレスに弱くストレスがかかると食事が喉を通らないことでも悩んでいて、自律神経が乱れていると感じ自律神経専門の当院に来院した。
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来院者
男性
70 代
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期間
2022年5月 ~ 2022年6月
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頻度
週2~3回
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通院回数
6回
施術と経過
お腹を触診した所みぞおちあたりの硬さが目立っていた。みぞおちの下には胃があるためお腹の硬さにより胃の働きが悪くなり胸焼けがおこっていると考えた。さらにみぞおちあたりには横隔膜もあるため、横隔膜の働きも悪くしてしまい呼吸が浅くなって、交感神経が優位になりやすい体になり、ストレスに影響を受けやすい体になっていた。
みぞおちの硬さを取るためにまず姿勢に注目した。姿勢が丸まっているとお腹が圧迫されてしまうため、お腹に硬さが生まれる。普段の姿勢を整えお腹の硬さを取るために臀部のツボに鍼をした。さらに細かいお腹の硬さを取るために手足のツボに鍼をした。
2診目、胸焼けはまだあるものの症状は以前より軽減した。
3診目、毎食後あった胸焼けが昼食後だけになった。さらにストレス時にも食欲が上がってきた。
4診目、昼食後の胸焼けも良くなったため治療間隔を週1回とした。
5診目、1週間で様子をみた所症状が安定していため間隔を2週間とした。
6診目、2週間間隔を空けても食後の胸焼けも気にならず、ストレスがかかっても食欲が落ちることなく過ごせたため治療終了とした。
使用したツボ
まとめ
コロナ禍では家にいる時間が増え自然と座っていることが多くなる。その姿勢が悪いとお腹に硬さを生んでしまい、胃や横隔膜の働きを悪くしてしまう。そして、自律神経が乱れ、ストレスに対応しづらい体になり、さらに症状が悪化してしまう悪循環になっていた。
今回の症例では普段の姿勢を改善していくことで悪循環から脱却し、症状を緩和させていくことができた。
担当スタッフ
宮坂 陸矢