3ヶ月前に回復したはずの耳鳴りと耳の詰まりが再び起きた
症状
2014年6月末に突然聴力(左)が低下し、「キーン」という耳鳴り(左)を感じるようになった。耳閉感を伴っていた。耳鼻科でステロイドを処方され、聴力と伴う症状が回復した。同年11月、再び耳閉感(左)が現れた。ステロイド剤、アデホスコーワ、メチコバール、利尿剤を処方され回復。2015年2月、再び耳閉感と「シーン」という耳鳴りが起きた。気圧の変化で耳が詰まったような感じになりストレスを感じ、睡眠が満足に取れない。耳鼻科で聴力を計測後、当院を訪れた。
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来院者
男性
50 代
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期間
2015年2月
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頻度
週2~3回
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通院回数
4回
施術と経過
話を聞くと、数年前から左の頚にコリを感じていた。突発性難聴も左であることから、関係を疑った。さらに蓄膿で悩むことが時々起こるようで、これも関係を疑うことにした。実際、左の鼻の通りを改善させる治療を主に行ったところ、初回から耳鳴りと軽減し、耳閉感が消えた。4回の施術で耳鳴りも完全に消えた。聴力検査の結果、低下していた低音域が改善していることがわかった。
まとめ
この突発性難聴の背景には、鼻の問題が絡んでいたと思われる。蓄膿など鼻の通りが悪い場合には、まず鼻の通りを改善させることを優先的に行っている。このように、鼻が改善すると、同時に耳の調子が回復する例は珍しくない。この症例では、ステロイドの処方が功を奏し、聴力は回復したのはよかったが、鼻の問題を残してしまったために、聴力低下、耳鳴り、耳閉感のぶり返しが起きたと考えている。