出る咳を我慢することで、胸までも痛くなった
症状
5年程前に、咳と痰の症状がひどくて声が出しづらくなった。病院でレントゲン、CT、甲状腺の検査を受けたが異常が見つからずに、精神的なもので「気にするな」と言われた。耳鼻科でファイバー検査でも異常がなく、ストレスによる「ヒステリー球」と言われた。
喉のつかえ感が夕飯を作り始める17〜18時頃に強くなる。夕食も飲み込みづらさを感じている。
1年前から、咳が出るのを我慢することで胸が痛くなるようになった。半夏厚朴湯を服用しているが効果がない。
2ヶ月前から、右の首から肩にかけて、ひどい凝りを感じるようになった。
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来院者
女性
60 代
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期間
2021年2月 ~ 2021年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
9回
施術と経過
初回、患者本人が自覚している右首から肩にかけての凝りがあったので、緩めるように手足のツボに鍼を行った。首と肩が軽くなった感じはするが、喉の症状に変化は感じられない。
2回目、右背部に顕著な硬さが見つかり、腕のツボを追加する。
3回目の施術後から、喉のつかえ感が減ったように感じる。胸の痛みが出ていない。
5回目、喉のつかえ感がある時とない時がハッキリしてきた。ふくらはぎのツボを追加する。
その後も施術回数を重ねていくと、症状が出ない時間帯が増えて咳をすることもないため、9回目で施術を終えた。
使用したツボ
まとめ
医療機関で異常が見つからずに、喉の違和感に悩んでいる方は多い。そんな場合の原因は、ひそんでいる凝りだったりする。頚部や肩部の凝りを紐解いていくことで、症状が改善されることが多い。