腸がつかまれるように感じるお腹の張りやガス漏れ
症状
性格は何事にも気を遣いすぎ、不安が強い。
中学生の頃、全校集会中に腹痛とガスが出てしまい、その恐怖感から毎日のように腹痛や下痢、ガス症状に悩まされるようになった。
大学生・社会人になると少し症状が落ち着いたが、仕事のストレスでここ1〜2年再び悪化し胃がもたれるようになった。
自宅などいつでもトイレに行ける環境なら良いが、高速道路や電車などトイレに行けない状況や食後に悪化する。
過敏性腸症候群(IBS)専門の心療内科にて「過敏性腸症候群下痢型」と診断された。
イリボーを毎日2錠と1錠交互に服用することで下痢は改善したが他の症状は残った。
薬の副作用からか「腸がつかまれる」ようにお腹が硬くなりコロコロした便が出る。
薬を減らしガスや腹痛などの症状を改善したいと考え来院した。
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来院者
女性
30 代
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期間
2017年11月 ~ 2017年12月
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頻度
週1回程度
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通院回数
7回
施術と経過
お腹を触診すると胃のあたりと下腹部が硬く緊張していた。胃もたれもあったので、この場所の硬さが原因と考えた。手や腕のツボに鍼をすると触った時の硬さと不快感が減弱した。施術後3日間は全ての症状が大幅に改善されコロコロ便が出なくなった。
週に1回、上記のツボに加え臀部(お尻)のツボも使用することで長く症状が軽減するようになり、3回で胃もたれは改善。
イリボーを飲まなくても症状がでない日が増え、薬を減らしたので「腸がつかまれる」痛みは出なくなった。
7回の施術で腹痛もほとんど消失し安定してきたため間隔を延ばしながら通院中。
使用したツボ
まとめ
病院で結果が出なくても鍼灸院はアプローチが全く違うので、改善を諦める必要はない。
お腹の硬さや緊張が原因となり症状が出る人が多く、鍼はこれを緩める精度が非常に高い。
また、鍼の副作用は患者さんの状態に合わせて施術者がコントロールできるため、副作用に悩むことなく安定した結果が期待できる。