圧迫感をともなう低音性難聴
症状
1週間ほど前に車を運転していたときにエンジン音の聞こえ方がおかしくなり、耳鼻科を受診した。
これまでにも耳が聞こえにくくなったことがあり、前年に一度、半年前にも一度、合わせて二度起こっていた。これまでは服薬で改善していたが、今回は薬は増えたものの治りがよくないとのことで当院を受診した。
来院の3日前が最も症状が重く、耳に圧迫感を覚えた。耳鳴り、めまいは出ていない。
移動で職場が変わってまだ間もなく、日常的にプレッシャーを感じており、発症前にもあまり体調がよくなかった。
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来院者
男性
30 代
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期間
2020年10月 ~ 2020年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
1診目。首、肩に強い緊張が認められた。症状が出ている右側の緊張を緩和するべく、臀部、手、足のツボに鍼をした。
2診目(3日後)。少し聞こえが良くなり、圧迫感が減少したが、まだ少し響く感じがある。
3診目(4日後)。違和感がさらに減少し、圧迫感は消失した。響き方が大きく変わっており、意識しないとわからないくらいになった。
4診目(7日後)。自覚的には違和感がない。状態はかなりよいが、経過をみるため1か月後に来院してもらうこととなった。
5診目(1か月後)。聞こえがずっとよく、快適に過ごせている。
使用したツボ
まとめ
首、肩の緊張は強かったものの、集中して施術することですみやかに緩めることができた。
患者本人に難聴を患った経験があり、発症してから短期間で施術を開始することができたことも、比較的少ない回数で改善がみられた理由のひとつであると考えている。