上体を倒すと股関節が痛む
症状
2ヶ月前より、右股関節に違和感があり、朝起床時や、体の右側を下にして横向きに寝ている時、体を右側に倒した時に痛みを感じる。 一度痛みを感じても、歩いていると次第に楽になるため、2ヶ月間様子をみていたが、最近では、徐々に痛みが強くなって来たため、施術を希望し来院。
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来院者
女性
70 代
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期間
2019年11月 ~ 2019年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
7回
施術と経過
初回 股関節の動きには臀部の緊張が深く関係していると考え、臀部の緊張を緩める目的で膝横のツボに鍼をした。 2回目 初回3日後。症状に変化なし。 来院者より「トイレで力む時に、足の付根に痛みを感じる」という新しい情報を得る。 腹圧をかけた時に腰部の緊張が強いと、股関節に痛みが起きやすいという施術担当者の臨床経験から、腰のツボに鍼を行う。 3回目 2回目3日後。 起床時の痛みが消失。股関節の痛みを感じる事なく、1日をスタートできるようになった。横向きに寝た時や、体を倒した時の痛みも軽減。しかし、痛みの範囲が「ぼやっと」広がったように感じる。 4回目 3回目の施術以後、体を右側に倒した時の痛みに変化がないため、それまでの施術に、体幹を整える目的で肩甲骨の内側のツボに鍼を加える。 5~7回目 体を倒した時の痛みが大幅に軽減。以後7回目まで同じ施術を継続したところ、痛みが消失し、問題としていた、臀部や腰部周囲の筋肉の緊張も取れていたため施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
股関節の動きには腰臀部だけではなく、肩甲骨周辺と関係が深い。 起床時に起こる痛みは、施術開始後すぐに、改善が見られたが、上体を倒した時の症状の変化は乏しかった。 そこで、肩甲骨周辺の動きも原因があると考え、施術内容を考えたところ、徐々に改善が観察された。