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症例を投稿した鍼灸院:すのさき鍼灸整骨院

仕事後に喘息発作が出て、顔・背中・腕が痒くなる

仕事後に喘息発作が出て、顔・背中・腕が痒くなる

症状

30代半ばころに体質に変化があり、疲労を強く感じるようになった。寝不足の時には酷く倦怠感があり、今まで感じたことのないほど首こりや肩こりに襲われその度に近くのマッサージ店・整骨院へ行っていた。仕事が忙しく夜中の時間に帰ることになったときにはそのまま倒れるように布団へ入ることもある。このような生活を続けていると体質も悪化し、連勤があり疲労が溜まってくると顔・背中・腕を中心に湿疹・痒みで悩まされるようになった。その頃から皮膚科へ定期的に受診するようになり『アトピー性皮膚炎』の診断を受けた。症状は良くなったり、悪くなったりを繰り返していたがここ数か月は不調であった。2か月前、痒みで寝れず疲労が溜まってくると夜の突然の咳き込み・喘鳴・息苦しさと言った症状が現れたため、呼吸器科に受診し『成人気管喘息』の診断を受けた。
それからは、週末・月末など仕事が忙しくなると喘息の発作が出て、顔・背中・腕を中心に痒くなることが続きその度にステロイドの薬で治めていた。
自営業(飲食)のため辞めるわけにいかず、当院を評判をお客さんから聞き、体質改善を目的に相談された。

  • 来院者

    男性

    40 代

  • 期間

    2020年2月 ~ 2020年5月

  • 頻度

    週2~3回

  • 通院回数

    10回

施術と経過

触診すると上部胸椎~中部胸椎にかけての緊張が強く、臀部から足先にかけての冷えを感じた。そこでこの2点の改善すべく施術に取り掛かった。
特に気になったのは第一胸椎・第三胸椎・第七胸椎、胸鎖乳突筋の緊張でありそれらを緩めることを目的にツボを選んだ。

1回目の施術後には、『こんなに上を向くことが出来るのなんて思ってもいなかった』と言われ首が楽になった分、呼吸がしやすくなった模様。
3回目の施術前には足の冷えが気にならなくなった分、深く眠れることが出来ていると報告があり。
4回目の施術前には『連勤があって心配だったけど疲れなくなった』と体質にも効果が出てきていることを確認。
ここまで週2回行い、5回目から週1回で経過をみた。
この頃から顔の赤みも薄らぎ、各部の痒みも軽減。カサカサ皮膚もやや弾力が出てきたため、ステロイドの薬も下げてもらう。経過も良かったため9回目、10回目と2週間に1回で行い、症状も安定してきた。このとき、腕周りに少しの湿疹・痒み程度で日常生活には問題ない程度であった。

以上のような経過を辿り計10回行った。店の経営のことで多少は疲労感を感じることがあっても鍼を始めてから喘息発作が起きることはなかったことからメンテナンス目的での施術へと切り替えている。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

仕事のストレスが身体を傷つけ、皮膚症状・呼吸器症状と連鎖的に起こったものでした。わかっていても仕事のストレスを変えることは出来ません。ただ、ストレスに耐えうる身体つくりはお手伝い可能であります。症状と照らし合わせて、目を向けたのは上部胸椎でありました。上部胸椎は、呼吸機能をはじめ自律神経系にも関連します。この部の緊張が解けると呼吸機能が賦活し、睡眠の質が高まることで皮膚にも改善傾向がみられました。

担当スタッフ

洲崎 和広

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